記事内の引用について ezdubs_botさんより
紳士か手抜きか。外国人女性に対し、職務質問に附随して行う所持品検査の了承を得ようと、日本語と英語を絶妙に織り交ぜて対応する日本の警察官。そのやりとりを撮影した動画が今、国内外で話題を呼んでいる。
侵害される個人の法益と保護されるべき公共の利益との権衡を考慮すれば、所持人の承諾を得た上で、その限度において職務質問に附随しての所持品検査は法的に認められるべきものと解釈されている。
即解放!職質の警察官に答えた女性の『一言』とは?
東京都内の路上にて、外国人女性が警視庁の男性制服警察官2名から職務質問を受けたようだ。撮影は女性自身が行っているのだろうか。男性警察官らは外国人女性に『知らずに危ないものを持っている人がいるんです』という理由で、日本語に英語を織り交ぜながら、所持品検査を行いたいと迫っている。女性側も英語に流暢な日本語を織り交ぜつつ応じているが、検査は拒否したい様子が伺える。
『私のバッグの中、見たい?』
外国人女性がそう言うと、男性警察官は英語で『イエス、イエス』のダブル返事。
『ぱぱっと見ておわっちゃうんで』と今度は日本語で述べる警察官。
だが、『Ah……』と渋る外国人女性。
すると『(バッグの中に)見せたくないものがありますか?』と警察官が日本語で問う。
外国人女性は日本語で一言はっきりと答えた。
外国で話題になっている日本の警察の対応、どうなってんだよwwwww pic.twitter.com/Lwbi3PCdq0
— ロアネア@最多情報源バズニュース (@roaneatan) April 1, 2023
『(バッグに)私のパンツが入ってます』
すると二人の男性警察官は即座に『ああ、わかりました』『すいません』と言うや否や、女性を解放すると(拘束されてもいないのに不適切な表記ではあるが)、その場から『ありがとうございます』と言って立ち去った。
女性はその姿を見送りながら撮影しているが、終始、和やかな感じで緊迫感は感じられず、どちらかというと、ほのぼのとしたやりとりが印象的な動画だ。
このやりとりを撮影した動画はソース元、転載元合わせて現在までに800万回以上再生され、日本人のみならず、西欧の人々も様々なコメントを書き込んでいる。そのコメントは以下のようなものだ。
『じゃあ俺もパンツ持つ』
『自分もいきなり覚醒剤を持っていないか?と聞かれて反射的に”育毛剤を持っている”と答えた』
『ザル』
『自分は下着が入っていると答えたら(警察に) 「あるならなんで着ないのか?」と言われた』
『これが中国での出来事ならBBCでも放映され話題になるが、日本はアメリカの属国なので話題にならない』
など多くのコメントがあるようだ。
当該女性に対する警察官らの羞恥心への配慮とも取れる今回の対応は賞賛すべきなのか。しかし、紹介したコメントにもあるが、下着があることで拒めるのであれば、万が一職質対象者(今回の女性ではなく)が違法なものを所持していた場合において、見逃されるおざなりな職務質問になる可能性もあるだろう。
いずれにせよ、筆者には今回の対応が正しいのか否かを判断できる治安政策およびジェンダーに関する知見は持っておらず、今回の対応の是非を結論づける立場にはない。
ともかく、当該の女性は『落とした財布が返ってきた。日本の警察はすごい。彼らを大好きだから悪いコメントはしないでね』と述べている。
なお先日、警察官の職務質問時の対応がきっかけで、反警察思想にシフトしてしまった青年が起こした事件を記事にしている。
警察を『模範的』と賛美・神格化していた20代男が職質対応きっかけに1ヶ月で『反警察思想』に豹変→Twitterで『法律犯す!』とイキリ挑発→警察車両へ衝突繰り返し緊急逮捕されるまで