これで絡まないかも!携帯無線機のホイップアンテナにイヤホンコードを巻きつけるPMさん登場

記事内の引用について キヨウトAA427 / JG3AIR @inter_nekoさんより

『お巡りさんは無線を使うし免許ももっているけど、それは使えって言われているから使っているわけでそれ以上ではない』

出典 森澤@神田旅籠町二丁目〆@liveradiolifeさん

そんなツイートに呼応する形で一枚の写真がレスポンスされた。

携帯無線機のヘリカルアンテナにイヤホンコードを巻きつけるPM氏の登場だ。コードの絡みを防ぎたい狙いがあったのだろうか。

しかし、これが送信機能のない『受令機』ならともかく、送受信しなければならない『無線機』なら問題があると言えそうだ。

通常、無線の送信時はアンテナから電波が空間へと放射されることで電波が伝播されるが、画像のような状態であれば、ヘリカルアンテナから放射された送信電力がイヤホンにも流れてしまい、イヤホン差し込み口から無線機本体へと返り、無線機が絶賛壊れてしまう可能性がある。

私たちマニアが普段使う『広帯域受信機』では”イヤホンアンテナ機能”を備えている機種があり、必要に応じてそれを使う場合がある。受信機を隠し持っていることがバレると複数名にサッと囲まれて袋叩きにされるような場所で受信活動を密かに行うのが目的だが、その名の通りイヤホンのコードをアンテナの代わりにしてしまう手法だ。だからお前は何の受信調査をしているんだよ・・・。

ともかく、皆さんも携帯ラジオでFM放送を聴取する際、イヤホンで聴くとすこぶる明瞭に受信できることがないだろうか?それもイヤホンがアンテナの代わりになっているからなのだ。

ラジオのイヤホンをアンテナ代わりにする仕組みを自作

だが、AM/FMラジオも広帯域受信機も、あくまで受信するだけの機器。送信機能はないから問題ないのであって、送信も行う無線機でイヤホンコードをホイップアンテナに巻きつけてしまうと、送信時の電力(電波)が影響して無線機が壊れかねないので、推奨されない行為だ。

30年以上に渡って警察官に支給される『Pチャンイヤホン』は放送業界でも大絶賛だった!

にもかかわらず、このPM氏は敢えてやっているわけだが、少なくとも無線従事者の資格を持つ方からはその意図を明確に読み取ることができなかった故に、ツッコミを入れられた形となったようだ。

そもそも、画像のPM氏が携帯無線機を着装している位置は本来であれば、無線機のマイクを着装する位置。あまり見かけないスタイルだが、民間の警備員などでは小型軽量の特小無線機であれば、このような位置に装着することもあるが、重たいデジタルハンディ無線機をPMが着装すると疲れそうだし落下が心配だが、例の如く我々マニアの余計なお世話なのかもしれない。

いずれにせよ、お巡りさんは2陸特の資格を持っている”プロ”の無線従事者であることに疑いはない。

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