機動隊に配備されている盾 新旧比較
さすまたと小型盾
学生運動華やかなりしころの機動隊といえば、銀色の大盾を携行した姿が有名だったが、この盾はジュラルミン製で暴徒からの投石や火炎瓶を防げるが、防弾性はない。実際、あさま山荘事件では立てこもった犯人のライフルにより撃ち抜かれている。とくに、90年代から摘発が増えた旧ソ連製のトカレフは非常に強い威力を持つことで知られているが、ジュラルミンの盾では全くの無力であった。
また、盾本来としての利用より、暴徒を殴りつけるために使用されることもある。ある県のお祭りにおいて、機動隊の警察官をいきがって挑発した暴走族(カラス族)が、カッとなった隊員に盾で殴りつけられるニュースが報道されていた。
POLICE防弾盾レプリカ ケイズプランニング
現在はより軽量なポリカーボネート製の楯を全国の警察本部で配備する。製造は警察用の盾のみならず、自衛隊や民間警備員向けの防弾盾も製造販売している有限会社ナンワ。ポリカーボネート製の盾には3サイズあり、旧式のジュラルミン盾に比べて軽いだけでなく、高い防弾性能を有している。
ただ、一般的に世界の警察で主流のポリカーボネート盾は、非常に強力な威力を持つことで知られるマグナム弾やトカレフ短銃の弾丸も貫通せずにはじき返すせるものの、自動小銃の弾丸は難しい。
日本警察の盾といえば、機動隊の装備と思われるかもしれないが、刑事部や地域部でも配備されている装備品の一つ。精鋭部隊であるSATではさらに強力な防弾性能を持つ「小銃対応大盾」が配備されている。
防弾盾78SR-レベルB 003I47396 | ラムエンタープライズ株式会社 |