警察無線には都道府県ごとに独自の通話コードがあることはご紹介の通り。
本来の意味を別の数字や語句に置き換えることで第三者に意味を悟られることを防いで通信内容を秘匿するアナログ警察無線時代の名残りだが、その中の一つには精神病を表す通話コードもある。
たとえば警視庁では精神病またはその可能性がある者を「マル精」のほか『精』の字のこめへんから「こめへん」や「マルコメ」と呼ぶ。同様に愛知県警は『413』だ。
一方、大阪府警では『頭の330』となっている。大阪府警では『被害者』を『330』と呼ぶため、『頭の330』は”頭の被害者”になるわけだ。
こちらはスラングやジャーゴンのようにも感じられる、いかにも大阪漫才のご当地、大阪府警的なコードであると言えなくもないが、呼ばれる側を思うといささか不謹慎な面も。
ところで北海道警察では『サイコ』なる言葉もある。これはススキノの皮剥娘のようなサイコパスではなく、“妻子”とのことだ。
警察官が通話コードを利用する理由や、その種類などは以下の項で詳しく解説している。