大規模で局所的な警備活動や、災害発生時における広域緊急援助隊の救助活動において、主に警備警察の実力部隊、すなわち機動隊が使用する通信系を携帯通信系、または部隊活動系、さらには隊内系と呼ぶ。
サミットなどに代表される国家レベルの大規模行事などにおいては全国の警察本部警備部から機動隊が大量動員される。その際、会場の警備や部隊間の連絡、交通整理等に使用されている。
携帯通信の名のとおり、署活系と似た運用方法だが、使用される無線機『UW』はPSWよりも大きく、背中に背負う可搬式の部隊活動系無線機を使用する。
また、車載通信系や署活系と違い、無線中継所を介さずに無線機同士で直接相互通信を行うのが特徴だ。携帯用無線機の場合、狭い範囲だけをカバーするという利用目的のため、出力は1ワットである。
アナログ時代は142MHzから162MHzの25波を使用。デジタル化された現在でも162MHzを使用している。交信中『小隊長』などの用語が出てくるのが特徴。極めて稀だが、大阪府警などが駐車取締り用無線に転用していた例もある。
この部隊活動系無線は基幹系がデジタル化した後もしばらく聴取できた警察無線であった。