画像の出典 パワハラ被害者は2度泣かされる@marumo_fightさん
歩行者や自転車が横断しているときや横断しようとしているときは、横断歩道や自転車横断帯の手前(停止線があるときは、その手前)で一時停止をして歩行者や自転車に道を譲らなければなりません。
出典 警察庁公式サイト
上に引用した文言は警察庁の公式サイトに示されている『横断歩道付近等における交通ルール』の一例だ。
つまり、クルマを運転する全てのドライバーが守らなければならない大切な交通ルールであり、守らなければ、お巡りさんに摘発されてしまう。
ところが近年、お巡りさんこと警察官の営業車、すなわちパトカーによる歩行者横断妨害とみられる事例がSNS上に投稿されている。
例えば、先日の関東地方における機動隊車両による事例。
警察庁ウェブサイトによれば、このような横断歩行者等妨害等違反における取締りの件数は、令和3年中には平成29年の約2.2倍となっており、年々増加しているという。取締り当局側としてはまさに由々しき重大な交通違反であり、その取締りの強化に向けて日々活動が行われているはずだ。
にもかかわらず、私たち一般市民が日々敬ってならない取り締まり当局側職員である警察官の振る舞いとして、交通ルール違反と捉えかねられない行為はなんとも残念なことだ。
今回はこれが彩の国・埼玉県内で発生した模様だ。
埼玉県警って駄目なんですよね。
交通安全運動の初日に、パトカーが横断歩道で歩行者妨害をしたから、違反切符を切るのか確認したところ、「個人情報だから教えられません」と、、、
なんで「違反切符を切ります」とハッキリ言えないのかな?
自分らの都合が悪いことは揉み消す気満々ですよね。 pic.twitter.com/RMU9v7xDw7
— パワハラ被害者は2度泣かされる (@marumo_fight) December 7, 2022
動画からは、この警らパトカーが警光灯を点灯させて緊急走行をしている様子は見られない。また、速度も40キロ程度ではないだろうか。余談だが、ある警察本部のウェブサイトには『パトカーは犯人に気付かれる恐れがある場合など秘匿が必要な場合はサイレンや警光灯を使用せずに現場へ急行することがあります。その際に起こした軽微な交通違反はその違法性が阻却されると解されています』というような文面が記載されていた。
いずれにせよ、パトカーの後ろをいく投稿者のクルマ、そして対向車のダイハツ・ミゼットII(珍車)はしっかりと停車して歩行者に道を譲っているのがなんとも皮肉だ。しかも、この動画が撮影された日は交通安全運動の初日だと言うからなんともバツが悪い。
なお、投稿者が今回の埼玉県警の事例を示した理由は、先に同県警による納得のできない交通事故対応が背景にあるようだ。
投稿者によれば、対向車がセンターラインを割ったうえで、投稿者の車にぶつけたまま、そのまま去っていったという。
センターラインをオーバーして衝突後、破損したパーツを拾い集め逃走してしまった相手が見つかったけど、、、
埼玉県警の警察官から、「相手は自営業を営む80代の高齢者で、離れた顧客の所へ急いで集金にいかないといけないから立ち去っただけで当て逃げ事故にはならない」と言われた😢 pic.twitter.com/9gHtansWEi
— パワハラ被害者は2度泣かされる (@marumo_fight) December 4, 2022
損害は軽微だったようだが、ぶつけてそのまま逃走したとなれば、一般論では事実上の『当て逃げ』と捉えることができる。
ところが、投稿者によれば、逃げた運転手側に県警があたかも忖度するような事実があったとのことだ。
投稿者によれば、具体的には「相手は自営業を営む80代の高齢者で、離れた顧客の所へ急いで集金にいかないといけないから立ち去っただけで当て逃げ事故にはならない」と県警の警察官に言われたそうである。
筆者は法の専門家ではないので『急いで集金に行く』行為が当て逃げの阻却事由になるのかは不明だ。また同様にこちらも過去事例を示した上で一般論を言うに過ぎないが、事故を起こして救護や通報をしないまま『立ち去る』行為についても、事実上の当て逃げやひき逃げに該当しうるのではないか。
後者については法の専門家である弁護士の方の見解を以下に引用させてただいた。やはり、事故を起こして救護や通報をしないまま『立ち去る』ことは法に反する行為であり、負傷者の救護が必要であるという。
<弁護士さんのアドバイス>
たとえ大したけがではないように見えても、そのまま立ち去ってはいけません。負傷者の救護や危険防止措置をとらずに立ち去り、後日、相手方が警察に届け出れば、ひき逃げ事件となる可能性もあります。ちなみに、このとき飲酒や危険薬物の使用などが認められれば、危険運転致死傷罪にも問われることとなるでしょう。引用元 オリコン
筆者はあくまで法の専門家の見解を引用したに過ぎないが、事故を起こした場合はまず通報や負傷者の救護が絶対に必要であることが改めて確認できた。今後も安全運転を敢行したい。
いずれにせよ、どのような意図があって『立ち去った側』に忖度するような発言が出てきたのか、詳細については今後の投稿者の補足説明に期待したいが、当事者の対応が事実なら、衝撃的と言わざるを得ない。ともあれ、投稿者はそのような背景があって今回の動画投稿に至ったようである。