2020東京オリンピックで警視庁自ら隊配備の「GLOCK45」が即回収されてしまった理由

無事に終えた2020東京オリンピックを振りかえって。

『テロ対策』という天下御免のお許しが出た名目上、昨今では日本警察の制服や私服がどんな装備品を使っていても驚かない・・・・・・そう意気込んでいた筆者。

ですが、警備に関して一部で話題をさらった“制服警察官の腰にグロック17/5genが鈍く光る衝撃の一枚”を見ると、やはり日本警察けん銃の知識アップデートは万事怠ってはならないと感じます。

グロック自体の配備は、すでに20年前SATの訓練動画公開時に明らかとなっており、近年でもSPへの配備が実働訓練で公開済み。

【警備部の装備トレンドは?】警視庁SPの使うけん銃にP2000など登場

目新しさはないとは言え、”制服を着用した警察官の腰にグロック”は衝撃ですよね。

東京オリンピック警備で目撃された警視庁警察官のけん銃は『グロック45』

2021年に開催された2020東京オリンピック開催期間における警備で目撃された『制服警察官の携行するグロックけん銃』に関して、こちらは現在、グロック17ではなく『グロック45』であるとweb上で複数の指摘があります。


グロック45は9x19mm口径のサブ・コンパクトピストルで、グロック19のスライド長にグロック17のグリップ長を持つ民間向けのモデルとなっています。つまり、17発の装弾数を誇るグロック17のファイヤーパワーを持つグロック19なみの小型けん銃とのこと。

また、携行していたのは『警視庁自動車警ら隊』の隊員とのことで、支給された弾丸は一人10発だそうです。

警視庁の警察官に配備されたオートマチック拳銃

ところが、このグロック45、トラブルが発生、東京オリンピック閉会後に速やかに回収されたとのことです。

自ら隊配備のグロック45で発生したトラブルとは

上記の情報の出典は『ラジオライフ』様から引いています。

日本の制服警察官はけん銃の携行に際して、必ずカールコードで盗難紛失防止措置を取っていますが、これがポリマーフレームのグロックにはアダとなったのか、定かではありません。うーん、例の写真を見る限りは無理がある連結方法ですしね(笑)

でも、この場合、グロック社さんは無償交換してくれたんでしょうか?グロックさんは警察の顧客は大事にする会社だそうですので。

なお、日本警察が配備する現行けん銃については下記のページにて総合的に解説中です。

都道府県警察では3種類の回転式および、2種類の自動式けん銃が主流

このページに今回のグロック45は加えてもいいんでしょうか?あっという間に消えて、その後、術科センターで置きっぱなしにされていたようです。

とはいえ、今回どちらかというと、SFP9より、破損して閉会後にすぐ回収された『グロック45』のほうが東京オリンピック警備”限定”けん銃だったんじゃ無いかと。

“東京オリンピック警備公式けん銃”!?日本警察が新配備のH&K SFP9(VP9)の性能は?

余計なお世話ですが、グロックさんは今後、日本警察さんとのお取引に消極的にならないで欲しいですね。

ポリマーフレームにボチャくそ重い金属の吊り紐を繋げてるのを見て「まさか、日本のパトロール警官があんな運用してるとは思わなかった」なんて、グロック社の幹部さんは思ったりはしてませんよね!?

いや、まあ、そこは日本のミネベアさんとかで何とかしてくれって思ってたりしてるのかな?

ちなみにパトカー乗務中にマガジンキャッチが押されて10発入りの弾倉も抜けたそうです(笑)

まさか、2023年の北海道の原発の誤射事故って、東京から流れてきた『グリップの割れた怪しいグロック45』じゃないよね?ないから(笑)妄想が止まりません。とめて。

『不具合を確認するためホルスターから銃を抜いた際に誤射』……北電泊発電所警備中の機動隊員が誤射した『自動式けん銃』とは?