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ひょんなことから事件事故の最前線で報道価値のあるスクープ映像だけを撮り、テレビ局にそれを売りつけるストリンガーという職業に魅了され、成り上がっていく主人公を描いた映画『ナイトクローラー』。
この作品の見所はジェイク・ギレンホール演じる社会病質者(ソシオパス)の主人公『ルイス・ブルーム』の成り上がり的ストーリーにあるが、彼が底辺から這い上がるために行った努力のひとつに「警察無線のコード解読」があり、本サイト的にはそれが興味深いため、米国の警察無線の現況をからめて紹介したい。なお、この記事にはネタバレが含まれている。作品を未見の方の興味と興奮を奪いはしないが、本記事にはスポイラーが含まれることをあらかじめ明示する。
主人公の職業、ストリンガーとは?
日本では馴染みが無いが、事件事故現場、とくに悲惨なシーンを専門に撮るスクープ映像カメラマンは米国で『Stringer(ストリンガー)』と呼ばれている。日本の配給会社では主人公ルイスをストリンガーではなく『報道パパラッチ』としているが『パパラッチ』はあくまでセレブや著名人専門のスキャンダルを追うカメラマンの俗称であり、悲惨な事件事故は追わない。
国内では本作の公開から2年後に福山雅治主演の『SCOOP!』が公開されたが、パパラッチとはまさに福山が演じた芸能スキャンダル専門のカメラマン・都城静だ。
だが『ストリンガー』なる仕事の知名度がほとんどない日本での公開にあたり、すでに広く知られた『パパラッチ』に『報道』と冠した造語でそれを表したのは適切だったのかもしれない。
したがって、主人公の職業の通称は「ストリンガー」で、彼が毎夜のごとく行っている取材活動またその生き様が「ナイトクローラー」と取るのが適切ではないだろうか。
ストリンガーの語源
東京経済大学の学術機関である国際メディア・コミュニケーション研究所ではストリンガーを契約社員,通信員,フリーランスとしている。
https://repository.tku.ac.jp/dspace/bitstream/11150/186/1/komyu25-05.pdf
名称の由来については明確なものはないようだが、いくつかの説があり、確定していない。音楽演奏の弦になぞらえたもの、昔の記者が文章の長さを図るために机に吊り下げていたヒモが由来など。そして、意外なことに日本の漫画、ザ・シェフの第30巻(剣名舞原作・加藤唯史作画)その名も『ストリンガー』という回にて、その語源が言及されている。
1991年に発行された同作によれば、報道機関と非正規のフリーランスカメラマンとの関係(契約)は弦(ストリング)のように細いことからそう呼ばれるという。
戦場写真家の尾関に師事するアシスタントカメラマンの葉原は尾関の不甲斐なさを主人公・味沢に愚痴るなかで著名な戦場カメラマンのロバート・キャパや日本の澤田教一を有名になった数少ないストリンガーの成功者として挙げ、彼らはいずれも写真と引きかえに命を落としているという。
『ナイトクローラー』のあらすじ
ロスのダウンタウン。ルイス・ブルーム、通称・ルーは資材倉庫や工事現場から鋼材などをかっぱらっては売りさばき、日々をしのぐケチなコソ泥だ。今夜も盗品をスクラップ工場に売り払ったついでに工場長へ職を懇願するが、工場長は犯罪者から盗品を買い取っても、従業員の職を与えはしない。いつもの帰り道、ルイスはフリーウェイでの事故を目撃。すでにパトカーは駆けつけ、警官が乗員の救助中だ。彼は少し離れた場所に車を停める。下車してぼんやりと事故車両の元へ歩きだすと、彼は救助に手を貸すでもなく、ただ黙って傍らで警官による救助の様子を観察している。コソ泥に見守られながら、警官二人は燃える車から乗員をようやくのことで引っ張り出そうとする。次にやってきたのは『メイハム社』と社名の入ったバンだった。バンから業務用ビデオカメラを担いだ2人の男が飛び出すと、即座に事故車に駆け寄り、救助と燃え盛る炎を手際よく撮影していく。彼らはフリーのカメラマン「ストリンガー」だった。警官2人だけでは事故車から乗員を引っ張り出すのに苦労しているが、メイハムのジョー・ローダーとその助手もまたルイス同様、一切救助に手を貸さず、カメラを持った傍観者として、警官の数十センチ後ろに存在するだけだ。この間、ストリンガーと警官が交わした会話は『おい邪魔だ』と『今さがる』だけだ。コソ泥もただ彼らを遠巻きに見ている。
メイハム社のストリンガー、ジョー・ローダーはルイスにこの道を歩ませるヒントを与えた人物で、皮肉なことに名が売れ始めたルイスを自分の会社にスカウトする。しかし、ルイスは彼に感謝もしなければ、パートナーの誘いにNOを突きつけた挙句、ジョーを悲惨なニュースのネタにしてしまう。因縁めいた運命が2人を取り巻く。
車はすでに持っている。足りないものはあと二つ。ルイスは『ナイトクローラー』に必要なものはビデオカメラと警察無線を傍受するための『スキャナー』であることを即座に理解し、それらを卑怯な方法で入手した。この日以来、彼は常にカメラを持ち歩き、駆け出しのストリンガーとして真夜中を駆けぬける
警察無線の通話コードの理解が不可欠なストリンガー
商売道具は一通り揃えたルイス。だが、警察無線のディスパッチを頼りにとりあえず毎回現場へ向かうものの空振りが多い。彼は警察無線の中で使用されるそれぞれのコードが何を意味するのか、この時点では理解していなかったのだから当然だった。
道具を揃えただけでコソ泥から報道カメラマンへと転身できるほどストリンガーの世界は甘くなかった。
最初の試練は全米の警察で使用されているAPCO Project 14 Aural Brevity Code、いわゆる10コードに加え、LA市警独自の通話コード(LAPD Radio Codes)をひたすらノートにまとめ、頭に記憶していくという過程だった。
『ナイトクローラー』で主人公の追い求める”価値のある映像”とはすなわち、人が見たがる他人の不幸に尽きる。筆者とて『24時間テレビ・愛は地球を救う』の裏番組が警察24時だったなら、偽善行為よりも他人の不幸を目撃することと研究のために警察24時を見る。ただし、彼らストリンガー自身が求めるのではなく、彼らは単にテレビ局の求めに応じて悲惨な動画を撮っているに過ぎない。局が猫動画を求めれば、彼らは事件事故現場の絵ではなく、感動猫動画を撮るだろう。しかし、現実のテレビ局がそうであるように『ナイトクローラー』に登場するテレビ局もまた、野郎が撮った猫動画など求めはしないし、野郎同士の銃撃動画が欲しいのだ。そこで不快な『迷惑系YOUTUBER』のような彼らストリンガーの出番となる。
ルイスは警察や消防の出動情報を傍受するため、車にスキャナー、そしてカメラを積み、今夜起きるかもしれない事件事故に備え、真夜中を駆けぬける。折原みとはともかく、この作品のタイトルが『ナイトクローラー』である所以はそこだ。
いざ警察無線の急報を傍受すると通話コードを瞬時に聞き解く。211、404……、警察の通信指令員が『211進行中』と発令すれば『武装強盗の発生』と瞬時に理解し、車を現場に急行させる。ここまでは密行→急訴→臨場の機動捜査隊と変わらない。
だが、事案のランクを判断し、どの現場が一番稼ぎが良いか一瞬で決め、ライバルはもちろん、警察をも出し抜いて、即座に撮影完了させると同時にテレビ局に売り込むのが彼の仕事であって、彼は警官でも消防士でもない。そう、ときにルイスはパトカーより数分早く先に現場に到着する。だが、メイハムのストリンガーがそうであったように、現場で人命救助のリソースが足りなくても、彼は救助や法執行に手を貸す善人にはならない。あくまで撮影のみだ。救護どころか、撮影の見栄えのためならば、動かぬ負傷者を勝手に動かしてしまう。犯人の顔を撮っても警察に情報提供せず、後日のスクープのために温存しておく。果ては同業者や助手まで……というわけだ。
事件が凶悪であればあるほど、事故が悲惨であればあるほどストリンガーは映像に高値をつける。テレビ局もまた高値で買うので、警察の通信指令員が出す指令の通話コードの理解がストリンガーにとって必要不可欠になるのはそういう理由だ。ただのケンカ騒ぎに5ドルのガス代を使って駆けつけて撮影しても、それを買うテレビ局はない。ガス代すらペイできないのではルイスのような零細は途端に赤字だ。
より大きな事件事故の現場のみに駆けつけ、誰よりも早く撮影し、報道機関に売る。それがルイスをはじめとする、彼らストリンガーという商売だ。
『わかりました、お巡りさん。私はRECを止めます』から怖いもの知らずの『ナイトクローラー』に転身するまで
ストリンガーが現場までの道順を間違えることは許されない。途端にスクープを逃す。警察が規制線を現場で張ってしまえば、もう規制線の向こう側には行けず、魅力のある映像は撮り難くなる。ストリンガーは規制線が張られる前になんとしても現場に到着、撮影の大半を完了し、規制線を張る警官を横目に悠々と現場から離脱しなければならないのだ。それも多数のライバルよりも先に。実際にはそこから編集して映像を局に送るまでがストリンガーの競争だが、スピードが勝敗を分かつのは確かである。局に映像を送っても映像に魅力がなければ買ってもくれない。
当初、彼は見よう見真似で警察無線を傍受し、ボロい車を飛ばして事件事故現場に乗りつけては家庭用ビデオカメラ片手に現場に深く入り込み、容疑者や被害者をアップで撮る。そんな即席のスクープ記者は当然、警官に一喝され、つまみ出され、時には突き飛ばされる。
昨日までコソ泥で、写真つきの取材許可証(press pass)も持たぬルイスはストリンガーとして身の証を立てられないのだから当然の結果だ。
取材と取材許可証(press pass)
米国では取材記者に取材許可証(press pass)を出す機関のひとつには警察当局も含まれる。
実際、LAPDでは申請があれば指紋登録と身元調査を経た上で、ストリンガーなどのフリーランスに対してもプレス資格証明書を発行しているが、犯罪者として疑わしければ、身元調査の時点でハネられるだろう。
この取材許可証(press pass)の有無が取材を左右するのは言うまでもない。場合によっては取材許可証(press pass)があれば、規制線の向こう側への立ち入りも認められる。
それでも『撮るのは自由だろ!?』と報道する自由を主張しつつ、食い下がりながら家庭用カメラを悲惨な事故現場で振り回すナイトクローラーの姿は信じられないほど滑稽だ。列車に飛び込み飛散した女子高生のボディパーツにスマホを向けるどこかの島国の無秩序な野次馬の群れと構図が同じだからだ。
ストリンガー以前のルイスは警察を追う側ではなく、追われる側であった。おそらくその経験で車の高速走行などの技術を身につけたのだろう。地頭も悪くはない。社会性とモラルがないソシオパスを患っているだけだ。とくに警察無線を聴取して、一瞬の判断でどの現場へ向かうか否かを決断する能力に長けており、神がサイコロを振り間違えていたら、彼はコソ泥やストリンガーではなく、警官になって出世してしまっていたかもしれない。
ラジオライフ1988年10月号の『特集 “ヤジ馬の天才”RLが奥義を初公開 災害現場に駆けつけろ』では野次馬的取材活動を取り上げ、事件事故の発生を警察・消防無線から知る方法(89年当時の時点で警視庁の方面系はデジタル化済みだが署活系はアナログ)、規制線の越え方、さらにスクープ写真の報道機関への売り込み方まで、まさにナイトクローラーの”それ”を各種指南している。
それによれば規制線の越え方として、堂々と入る、『報道』と書かれた記者腕章(社名無し)をつける、カメラを二個持ちする、カメラに『報道』や『写真部No.○』などソレっぽい文言のダイモテープを貼り付ける、報道記者の格好を真似る、自衛隊のオレンジの飛行服を着て消防レスキュー隊員を装う……などなどを挙げている。
このように『現場で勝手に相手が勘違いしてくれる』ことを期待する取材方法は北海道警察への張り付き取材で警察マニアのみならず、各種メディアにも一目おかれている有名サイト『世界びっくりカーチェイス2』でも行っていることを示唆している。同サイトによれば、その場の雰囲気に溶け込む違和感のない装備(スピードライトつきのEOS7D等の採証装備や身なり)、そしてそれらを持っていて当たり前という顔をすることの重要性を挙げたうえで、テンション低めの声で『おつかれさまです』と言いつつ、第二線を通過するのがポイントとしている。
ただ、ラジオライフ誌では”社名のない報道腕章”では現場捜査員からたちどころにして不審尋問の集中攻撃に遭う諸刃の剣とも評しており、現実的にどれほど”現場”で有効だったかは不明だ。
似たような事例で、当時の新聞記者らは”覆面パトカー”を装ったセダンに乗り、白手袋をはめた手を窓からソレっぽく出して現場に行くと、警察官が勝手に勘違いし、規制線を解除して車を通してくれたそうである。これも相手の勝手な勘違いを利用した取材テクニックと言えそうだ。
ルイスも当初、規制線など気にも留めず、他の業者を押しのけて我が物顔で現場の奥に入り込む。そのたびに撮影をやめないと逮捕するという警官の脅しに屈していた彼だが、場数を踏むうちに度胸がついてくる。業務用カムコーダーを肩に担ぐ本職のストリンガーの横で、今夜も銃撃事件の現場で恥ずかしげも無く家庭用の小さなSONYをなで肩で抱えながら真剣な顔で撮影するルイス。
だが今夜のカージャック現場でのナイトクローラーは少し違った。警官に『ファックヤロー、下がれ』と怒鳴られて張り手を喰らう前に、ルイスは同業である『エースビデオ』よりも2,3歩ほど前へ出て生々しいアジア系の負傷者を撮影できたのだ。
『ストリンガー?』『……は?』
ルイスはすぐさまスクープ映像を地元LAのテレビ局KWLAに持ち込む。局員に案内され、報道スタジオへと通されるルイス。そこでは女性プロデューサーのニーナが指示を出している。すぐに廊下に立つルイスに気づいた。
『派遣の人?』『いえ……映像を売りに』『ストリンガー?』『……は?』
ルイスはこのとき、今の自分がこの業界で『ストリンガー』と呼ばれる存在であることを初めて知ったであろう。ニーナはルイスから手渡されたビデオテープに目を通す。カメラの前で無表情で手を振ってカメラの調子をチェックするルイス、近所の犬、激怒する警官の顔のドアップに次いで、もう助からないアジア系の被害者の映像がモニターに映る。うっとりとした顔で思わず「すごい」と呟くニーナ。250ドルの小切手をルイスに与えて買い取った。「もっとましな機材を……。見る目はあるわ」250ドルでどれほど良いカメラが買えるのか不明だが、彼女の激励にルイスは良い笑顔で「励みになります」と応えた。
結果的にENGカメラではない家庭用ハンディカムで撮られた血まみれのスクープ映像はテレビ局に250ドルで購入され、今後の彼の人生を決定づけることになる。
ルイスの映像を買いつけるニーナもまた2年ごとの契約社員であり、視聴率を上げ続けなければ次の契約更新はない。ルイスはニーナの地位保全のため、彼女の局優先で特ダネ映像を売るが、ギャラのアップとニュース番組内での自社の宣伝はともかく、ニーナ個人に対して体の要求までとエスカレートする。ルイスに言わせれば、これも交渉術だ。
並みの事件・事故映像では彼女の求めるレベルには達しえない。ルイスに対するニーナの要求は強まるばかり。とくに彼女の望むものはマイノリティが白人の富裕層に牙を剥く凶悪事件だ。黒人の底辺が白人の上級国民を殺す事件のほうが、より報道価値があるとする差別的な彼女の要求にもニュースメディアに対する最も痛烈な皮肉が見え隠れする。それによって彼女はプロデューサーとしての自分の名声を得たいのだ。
筆者は以前、北海道のダムでクレーン車が倒れ宙吊りになった事故が起きた際、札幌のテレビ局(仮に”ひぐまテレビ”と呼ぼう)の報道デスクとヘリのカメラマンの間で交わされたマスコミ連絡波での交信が忘れられない。『クレーンの運転席アップで撮って。中で(運転手が)死んでたらやばいけどさ(笑)』センセーショナルな映像に食いつくプロデューサーの貪欲さといやらしい笑いは、犯罪現場で流れる血に目を輝かせるニーナ、そしてルイスに十分通じるものがある。すくなくとも、いわゆる『良心の呵責』にルイスが悩む描写は一切ない。無表情で両目だけ大きくして悲惨な現場に臨み、良い絵が撮れるとさらに目を大きく見開き、いかにもソシオチックで反社会的な良い笑顔を見せるだけだ。
儲けが出てきたナイトクローラーはより良いカメラと速い自動車を手に入れた
ニーナにはっぱを掛けられ、ストリンガーとして自信をつけたルイスは助手を雇い入れ、ボロ車とハンディカムでさまざまな夜の現場に挑み出した。
儲けは上々。ついに商売道具がランクアップしていく。遠征取材が捗る。
やってることは同じでも家庭用ハンディカムではなく、業務用ビデオカメラのキヤノンXF305なら一転して不謹慎な野次馬的行為から遠ざかり、ぎりぎり現場で許容されるような正規の報道カメラマンの如き雰囲気になるのだから不思議なものだ。以下の動画はキヤノンXF305による作品だ。
80万円の業務用カメラ・キヤノンXF305をはじめとするナイトクローラーの必須アイテムは以下のサイトで紹介されている。
https://www.wired.com/2014/11/nightcrawler-gear/
ナイトクローラーは破滅の道へ進むのか
ルイスは過激さを追い求めていくうちに不法侵入や事故現場の改ざんに手を染めてゆく。不法、あるいは限りなくグレーに撮られた映像をニーナは視聴率優先で放送するが、すでにルイスや局は警察に目をつけ始められていた。
しかし、ルイスの数々のグレーな行為には捜査官の追及も及び腰だ。決定的な証拠がないのだ。結局彼が何らかの処罰を受けたような描写はなく、彼の会社は大きくなり、新たな従業員を雇い、新たなスクープを追い続けるために複数の取材車両がロスの街に散りゆく場面で物語は終わる。監督に拠れば、これは「街の静脈に広がって感染していくルイスという名のウイルス」を表現しているという。
『ナイトクローラー』は概ねの評価として『ギレンホールはダーク・ヒーローとして快演だが、物語自体は胸くそ悪い』という声が多いのだが、報道の闇とも言うべきこの胸くそ悪い倫理的、道徳的ににグレーな『ストリンガー』というビジネス自体は実在する。一般には大手報道機関の外部の人間、すなわちフリーランスのカメラマンがそれだ。
この『ストリンガーと警察無線の関係性』については以下の記事でさらに詳しく解説している。